住宅に併設された、デッキのリニューアル・プロジェクト。リビングに接続する屋外床としての機能と同時に、飼っている犬を外に出さないための囲いとしての機能が求められ、リビングからの連続性を妨げずに、如何にして、デッキを囲む45cmの立ち上がりをつくるかが課題となった。
線として見えてくる部材の方向性を揃え、9cmの板幅と1cmの目透かし幅が繰り返されるデッキ床の構成を、立ち上がりにも適用することで、プラスティックな形態のヴォリュームよりも、構成のパタンによる面的な広がりが、優位に視認されるような効果を狙っている。
風雨に晒される屋外の施設であるため、全ての木部には耐候性のあるイペ材を使用している。
池村圭造
[写真は全て中川敦玲撮影]
用途: デッキ
構造規模: 木造
延面積: 18.07㎡
住所: 埼玉県狭山市
設計・監理: 池村圭造/UA
施工: 石川工務店